多くの30代が幼稚園で歌った曲とは

30代の人は、1975年~1984年に生まれた人になります。この時代で一番のセールスを記録した曲は、実は「およげ!たい焼きくん」になります。現在、38歳の人が生まれた時にリリースされた曲ですので、発売された当時を知っている人は少ないかもしれません。しかし、かなりのセールになり、この曲は多くの場面で流れるようになります。

子供向けの教育番組で紹介されたり、幼稚園や小学校で生徒の合唱曲になったりと様々です。30代世代の人であれば、「およげ!たい焼きくん」は必ず知ってるはずです。幼少時代に毎週のように聞いていましたので。この曲は30代後半の世代の時に生まれた曲で、30代全般の幼少時代を担ってきた曲といっても過言ではありません。

この前「およげたい焼きくん」を口ずさみながら、街を歩く幼稚園くらいの子供をみました。未だに、幼稚園などで“みんなの歌として”使われているんでしょうか?

歌詞の内容としては、

毎日鉄板の上で焼かれることに嫌気がさしたたい焼きが、店のおじさんと喧嘩して海に飛び込んで逃げるというもの。その後は、少しの時間、海を気持ちよく泳いで幸せを満喫するが、最終的には別のおじさんに釣り上げられて食べられる。

という、少し悲しい歌詞になってます。大人になってから考えてみると、「幼稚園児には、ちょっとどうかな?」なんて思ってしまいますが、主人公が“たい焼き”という本来は食べるものなので、ギリギリOKなんでしょう。歌と一緒に流れていたアニメーションも子供が喜ぶようなコミカルなものなので人気がでたのではないでしょうか。

子門真人の「およげ!たい焼きくん」。この曲が、1970年代(30代が誕生した年)で一番のセールスを記録した曲です。発売当初のことは知らないでも、30代なら、一度は学校などで歌った曲になりますのでチェックはしておきましょう。

発売年のCDセールスは、450万枚を超える大セールスを記録します。年間450万枚を超えるCDなんて滅多にありません。今は、CDが売れない時代と言われますが、CDがたくさん売れた30代世代にとってもこのセールス数は記録的な数字です。

「およげ!たい焼きくん」のセールスが、30代世代が知っている最高セールス数だとしても、お気に入りの一枚ということは決してないでしょう。しかし、誰もが聞いたことがあり、誰もが歌った経験のある曲なのは確かです。

昭和歌謡というジャンルで登場した曲ですが、幼稚園や小学校時代の教材のひとつとして聞いてきた世代になりますので、歌謡曲というより、童謡の感覚の方が強い曲なのかもしれません。

30代の世代に生まれた歌謡曲は、時代と共に埋もれてしまった曲がほとんどです。30代の人が聴いて育った歌謡曲は、J-POPと呼ばれるようになってからの曲ばかりでしょう。今の20代の人達が生まれた当時に誕生した曲になります。

しかし、よく調べると30代世代の人が生まれた時期に発売された曲が、ロングヒットになったり教育の場で使われたりしているケースも多くあります。そして、その代表的な曲こそが「およげ!たい焼きくん」になるのではないのでしょうか。30代世代は「およげ!たい焼きくん」を友達と一緒に歌いながら、成長した世代になります。