30代世代はニューミュージックからJ-POPへ!

フォークが一世を風靡したのは40代~50代世代。30代世代が生まれた時は、もう少し打ち込み要素の強いニューミュージックというジャンルの音楽が誕生した世代です。

ニューミュージックに近い音楽性を持った歌手は、最近もたくさんいるように感じるんですが、“ニューミュージック”という言葉自体が死語になってしまったんで、今のニューミュージック風の曲はなんて言えばいいのか考えてしまう今日この頃です。

ちなみに、ニューミュージックという音楽ジャンルを作った人達は、小室等、吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげる、だそうです。これって、全員フォークシンガーですよね。レンタルショップやCDショップに行って「フォーク/ニューミュージック」とひと括りにされて同じ棚に陳列されているのも仕方ないのかもしれませんね。“ニューミュージックを未だ愛する”自分としては、別の棚に陳列して欲しいのですが。

日本の音楽シーンは、フォーク→ニューミュージック→J-POPという流れで人気が変わってきました。30代世代は、このニューミュージックが誕生した時代に生まれて、青春時代にやっとJ-POPというジャンルが流行りだした世代になります。J-POPというジャンルが誕生したのが1990を過ぎたあたりですので、37歳の自分が中学生から高校生くらいの時期です。TM-ネットワークのメンバーだった、小室哲哉がグローブがブレイクした時代です。

今考えると、小室ファミリーが誕生したあたりが、J-POPの始まりだったのかもしれません。確かに、小室ファミリーの曲とニューミュージックでは全くジャンルが違います。彼の作り出した音楽が、新しいジャンルを確立させたのかもしれません。小室哲哉がプロディースした「Globe」「TRF」などが“初代J-POP”アーティストで、30代世代が青春時代に聞いてきた曲です。

30代ばかりでカラオケに行ったら、必ず誰かが歌います。そして、「懐かしな〜」「よく聴いてた」と誰もが言い出します。30代のひとと音楽ネタで盛り上がりたいのなら、このあたりの曲はおさらいしておいた方が良いかもしれません。

しかし、J-POPってジャンルはかなり広い枠ですよね。歌謡曲もバンド音楽も、ポップもロックも全部が“J-POP”の棚に並んでいます。レンタルショップの店員さんなんて、ロックやJ-POPをどうやって区別してるんでしょう。演歌やラップじゃなきゃ、全部J-POPみたいな感じなんでしょうか。並べてる本人達もよく分かってなかったりしそうな気もします。

自分もCDを探すとき、「ロックと思って探してたらJ-POPの棚にあった」なんてことがよくあります。最近の音楽シーンを見ていると、申し少しジャンルを増やして欲しいと思ってしまいます。テレビなどのインタビューで、「自分はR&Bシンガーです!」と断言しているアーティストのCDも、平気でJ-POPの棚に陳列されています。そういう時代なので仕方ないことかもしれませんが、最近の音楽シーンが少し残念にも思えてきます。