性典ソングといって頭に浮かぶのは、やっぱり「山口百恵」です。山口百恵をリアルタイムで聴いてた世代は、40代~50代なんでしょうが。この時代の性典ソングは、かなり比喩的なものでした。
正直、今考えると、この時代が一番良かったのかもしれません。幼さを残すアイドルが歌った「ひと夏の経験」は大ヒットを記録します。純情そうな外見がウリのアイドルが性典ソングを歌うというギャップが山口百恵の最大の魅力だったのかもしれません。
彼女が引退をして、次は30代世代にバトンが引き継がれるようになります。そして、色々なアイドルの誕生するのに合わせるように、様々な性典ソングが誕生します。
30代中盤~後半世代なら誰でも知っている「おニャン子クラブ」の「セーラー服を脱がさないで」は、かなり、行き過ぎた感じの歌詞だったように思えます。「そんなにストレートなの?」って感じでした。当時、たくさんの女の子達が、振り付け付きで歌ってましたが、親や先生方はどんな気持ちで見ていたんでしょうか。。。未だに、謎です。※「一番の歌詞では、Hをしないんですが、二番の歌詞で、けっきょくHをしちゃいます」
やはり、あの歌詞は時代を行き過ぎてしまってた感が否めません。山口百恵の比喩的な表現で歌いあげる、性典ソングの面影は、彼女達の時代で終わったのでしょう。
しかし、おニャン子クラブが解散しても、この性典ソングはどんどんエスカレートします。まぁ、異性の気を引くのがアイドルの仕事ですので、性やセックスに関する歌も必要となるのは当然です。
そして、次の世代に誕生した国民的アイドルといえば、モーニング娘でしょう。30代世代なら誰もが知ってるアイドルです。彼女達の歌にも性典ソングと言える曲が多く、「抱いて HOLD ON ME」なんかは歌詞がかなり過激だったりします。
更には、小学生アイドルSPEEDが歌う性典ソングは異論がある人も多いかもしれません。始めて、デビュー曲のBODY&SOULを聞いた時には、小学生がここまで歌う時代になったのかと、正直、驚かされました。
「甘い恋のかけひきは 言葉だけじゃ足りないから 痛い事とか怖がらないで もっと奥までいこうよ 一緒に・・・」
という部分の歌詞は、比喩的表現なのかもしれませんが、やり過ぎ感満載です。
最近では、時代の方が行き過ぎてしまい、初体験の低年齢が進み過ぎてしまったこともあり、性典ソングにドキドキする若者なんて全くいなくなってしまっているのでしょう。歌詞もエスカレートする一方ですが、時代がフォーローしてくれています。AKBの「おしべとめしべと夜の蝶々」なんて、ストレート過ぎる歌詞なんですが、時代が時代なんで、性典ソングなんて感じることなく聞いてしまう若者がほとんどでしょう。この感覚は、30代と20代では大きく違いがありそうです。
山口百恵が、「あなたに女の子の一番 大切なものをあげるわ~」と歌い
おニャン子クラブが、「セーラー服を脱がさないで 今はダメよ我慢なさって~」と歌い
SPEEDが、「成熟した果実のように溢れ出してく 欲望に正直なだけ満たされたい」と歌い
モーニング娘が、「キスして腕を回して抱いて抱いて抱いてAH~ このままもっとOHマイダーリン~」と歌い
AKBが、「誰かに見られたらどうするの? 見せてあげましょ?・・・ぞくぞく どきどき ・・・ おしべめしべ夜の蝶々」と歌い。
30代あたりの年代の人が聞いてきた性典ソングは、SPEEDから下でしょうか?やはり、行き過ぎてる感じがします。